Kinoko3制作後記 準備
- 2011/01/23 09:25
- カテゴリー:動画, Kinoko3制作後記
色々覚悟完了したところで、Kinoko3の制作開始とあいなった。大学卒業後の進路は、「バイトしながらKinokoを作る人」である。どうかしている。しかしそれが帝国華撃団、もとい、鉄鋼団なのです。
さて、Kinoko3制作において、まず始めに手をつけたのはシナリオのプロット立てやらキャラクターのデザインやらの下準備。流れとして当然のように思えるが、実は前作まではこれらの作業をほとんどすっ飛ばしていた。三度目の正直というか、そろそろその間違いに気づき始めていたので、「3」はそこそこ計画を立ててから実作業に入った。
シナリオのコンセプトはずばり、「Kinokoシリーズを壊しきる」である。最終作と決めたならば、これ以上続編を出すことが出来ないところまで木っ端微塵に破壊してやろうではないか、と。
それを実現する上で気をつけるべきことは、とにかく中途半端に陥らないようにすることだった。シリーズの総決算として内容を詰め込めるだけ詰め込んだ上で、きっちり壊しきることが肝要だ。
そこで、「1」「2」では労力の問題から採用しなかったマルチエンディングの要素を取り入れることにした。といっても共通したストーリーに沿いながら、終盤からオチにかけてメインに語られるキャラクターが変わるという程度のものだが、個人制作においてはかなりの冒険だった。作業量が文字通り倍増するわけで、ネタ系バッドエンド以外の純粋なストーリー分岐に関してはこれまで二の足を踏んでいたのだが、ここに来てついにそれを解禁。これが地獄への入り口だった。
そしてシリーズ全キャラクター総出演。これまでの全ての登場人物にオチをつけるというのが、もう一つの目標となった。
グラフィック面においては「大量生産」がデザインの指針だった。
「1」「2」では共に、労力の関係から「なるべく絵をケチる」という制作姿勢だったのだが、「3」ではそこを解禁。「絵をケチらない」である。
その為、大量に描くのに適したデザインと作業工程を模索しなくてはならなかった。それに質的にも、せめて前作よりはマシにしたい。
というわけで、「3」のアニメっぽい絵柄が出来上がった。
音楽面でも「全曲書き下ろし」を解禁。
「2」では、一部「1」の曲を使い回していた、というか初出がCDメディアだったので、同梱の「1」とCD-DAを共有する形になっていたのだが、「3」では全てオリジナル曲を使用することにした。
目標は使い回し無しで「2」の曲数17曲を上回ること。また、なるべくループせず、起承転結のはっきりした曲を多くしたいと考えた。
なんだか制作後記というよりメイキング・オブ・Kinokoになってきた感があるが、それもまたヨシ!この際全部振り返ってみることにする。
通りすがりの徒歩メロス
壊しきる・・・なるほど納得ですw
17曲を上回る予定が倍以上になったその突っ走りっぷりに惚れました
こんな場所で質問するのは申し訳ございません 以前完全版を購入したのですが完全版にもカマドウマフェントバグは存在するのでしょうか?ついついチキナーを選んでしまうので気になってました