ろじっく
- 2022/01/24 03:10
- カテゴリー:雑記
創作活動をする中で、「何も出て来ねえ」みたいなカラッポの状態に陥ることはままある。
そういう時の対処法として、外部からのインプットを増やして穴を埋める、というのをこれまでは定石としてきた。
しかし、インプットをしても心が動かない、となるとかなりヤバイ。
入力しても反応しない。文字通り、センスが死んでいる状態。
ここ二年ほどその状況が徐々に進行して、最終的にはゼロベースで自己の価値観を構築し直す、という工程を経ることでなんとか戻って来られた。
この経験から、コンディションが悪くなった際に立ち戻れる「根源的な足場」を意識化しておくことの重要性を思い知った。
とくに個人で活動していて、無宗旨で、大きな主語のモノに寄り添いたがらない私のような種類の人間は、この辺りのことをきちんとしておかないと、何らかのきっかけで足元がぐらつき易い。(今回の私のケースだと、おそらく加齢と社会状況の混乱がトリガー)
ロジック苦手マンな私は、これまで嗅覚頼みで生きてきたので、本能的な危機回避能力に長けてはいても、論理的な足腰があまりに脆弱だったのだ。
では、現在はきちんと論理化・意識化出来ているのか、というと……まあまだ65%くらいの完成度ではあるが、ゼロよりかはだいぶ良い。少なくとも以前よりはずっとマシになった。
とりあえず今はこの出発点から、何が作れるのか試してみたい。
余談だが「アイデンティティの喪失と再生」をテーマに描かれた作品で、ここ一年で触れて刺さったのは「ノマドランド」「アマゾンズ」「マーダーボット・ダイアリー」。