下手脳
- 2021/09/19 23:44
- カテゴリー:雑記
相変わらず模写を続けているが、この日課については大雑把に二つの効果を意識している。
一つ目は、ペンで線を引くという身体感覚を忘れないようにすること。
一人でゲームを作っていると、作画作業以外では全く絵を描かなくなってしまうことが多い。
フィジカルな動作はブランクがあると途端に鈍るので、素振りは重要。
二つ目は、「下手脳」の整理。
絵が下手なままなかなか上達しない人は、視覚情報の脳内補正が強いのではないか?という仮説を私は持っている。
つまり、自分の描いた絵を見る際、脳内で画像データに補正を加えまくっているせいで、下手さに気付けないというわけである。
これは多かれ少なかれ、人間誰しもが持っている性質ではないかと考えている。
私はそれが多いタイプで、視覚情報に嘘が混入しがちな「下手脳」持ちなのだと思う。
自分の絵の改善点に気付けないと、当然上達も出来ない。
この厄介な脳内補正をキャンセルするのに、模写は一定の効果があると思っている。
手本が存在するので、厳然たる事実とのギャップを意識することが出来る。
ギャップの傾向が解れば、補正値を逆算して自身の視覚の歪みを少しずつ正してゆくことも可能であろう。