Kinoko3制作後記 第3話
- 2011/04/14 00:20
- カテゴリー:動画, Kinoko3制作後記
第3話は、しいたけ怪人シイタの登場回。これまたヒロイン(??)なキャラクターだが、ストーリー分岐に関わる三人のうちの一人である。
Kinoko3は当初「嘘ギャルゲー」になる予定だったのだが、第1話を作った段階で既に見た目が全然足りていないことを思い知らされ、どうでもよくなってしまった。
嘘ギャルゲー的には、シイタは裏ヒロイン的な釣りキャラになるはずだったが、そのノリを放棄してしまったせいでなんだか宙ぶらりんな存在に。劇中でも太郎が「お前、なんか変じゃない?無理矢理作ってるってゆーか、キャラ定まってないってゆーか」とツッコミを入れているが、それは本当に定まっていなかったのである。
しかし、なんとなくストーリーに沿って勢いだけで描いていった結果、三人のヒロインの中で最もKinokoらしい、ヘタレた嫌キャラになった気はする。怪我の功名か。
シイタの相棒「ドウター」は、全キャラ中何故か一人だけフルボイス、というネタキャラだ。CVは、SMARTTALKという読み上げソフトの体験版なのだが、いざ製品版を買おうとしたら既に販売終了していてびっくり。既にある程度ボイスを作ってしまった後だったので、結局そのまま体験版を使うことに。体験版は男性ボイスのみしか使えないので、あの不気味な声で固定になってしまった。
ちなみに既存の選択肢にあるネーミング候補で人気なのは「チュパカブラ」。個人的には「マッチ(レーサー)」も好き。
第3話でストーリー的なポイントになるのは、やはり最後の選択肢で「手を払う」が正解なところだろう。なんというか、このスピリットが作品を通してのテーマともなっている気がする。作っていた時はあまり意識していなかったと思うが。
主人公・鶴見太郎は助太刀の手を振り払うことで飛行能力を得、戦士として一人前となる。それは、一人でシナリオ・スクリプト・グラフィック・サウンドを手掛ける無理・無茶・無謀を断行した、作者自身への叱咤激励だったのかもしれない。そうして見てみると、やはりKinoko3はメタ私小説なのだなあと思え、こっ恥ずかしい限りである。
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シイタ好きにはたまらんス
最終で「クソックソッ」とこぶしを上下に振った事、記憶に鮮明です。嗚呼今思い出してもやられた感だよっ
でもやっぱシイタは好きだわ